そういうあれじゃない

ナチュラル鬱で息もたえだえ

あとがき

 私は自分の作品大好きマンなんですよね。できたものジックリ眺めるし、SNSにもアップするし、likeされるとだよね! いいよね! ってなる。自己肯定低いクソナルシです。本文より長く語ってもいいか。

 もともとは旅人の逃避に付き合ってもらう話で、それに「すこしふしぎ」を混ぜる予定でした。それをエスに伏せたまま話を終わらせるつもりでしたが、ここでは隠しごとはなしよ、がやっぱり引っかかって。そうだよなあ、ないよなあ。

 そしてSNSで二次創作についての話題が出まして、そこで頭が弾けた感じです。誰がなんと言おうとこれは旅エスなんだよ!! の気持ちです。仕方がないので一生懸命書いた。

 SSなのに情景描写が約半分ってなに。でも自然描写やりたかったのでいいんだよ。これ朝の通勤のときにエスと見たいなあって思ったところからあらしめがスタートしています。エスと会う前から好きな景色でした。運転しているので写真は撮れず、人に言葉だけで伝えられず、いいなという気持ちが自分のなかで蓄積されていたのでしょう。あの子となら分かち合えるかもしれない。そうして書きました。

 

 七時五分は実際私が景色を見た時間。アパートはなんか同棲ならアパートだろうの気持ち(安易~)。ルーフに手を当てたのは降りるときに頭をぶつけないように。時雨沢恵一著「メグとセロンⅣ エアコ村連続殺人事件」に影響された。自然描写もたぶん時雨沢さんの影響大きいと思う。だって好きだもん……書いている最中もちょっと読んだ。はい……いつかぜんぶ読みます……。描写、移り変わりを地味に意識している。遠い空→におい(近い空気)→自分の表面→内側。自分のまわり→少し俯瞰→道が伸びてゆき→その先の情景。頭よさそうなやり方だからやってみたかった。下書きでは(情景を一気に広げたい)とあった。だよね~~~~。

 ラストの締め方あんまりよく分かってないのですが、なんか出てきたのでそのまま採用した。階段から落ちたけど足から着地した気分です。え、いま落ちた…けど立ってる…。けど反応見るかぎり(ありがたい…)この作品、悪ではないのでは? 描写ほめられてうれしい。自己肯定爆上。旅人とエスのやりとりがいいみたいです。とある感想がすきすきすぎて。自分で意図していなかったものを他者が気づいてくれるのほんといいな……すきです……。